芸人魂

昨日は常連さんの理恵ちゃんとバー『あたごおる』に行ってきた。

駐車場に車を停めて入口の近くに来ると、サックスの音色が聴こえて来る。

扉を開けると出迎えてくれたのがこの方。

筒井君

クラシック界に生きるプロのサックス奏者、筒井君だ。

彼は理恵ちゃんの高校の後輩で同じブラスバンド部の出身。

プロでクラシックと聞いただけでタキシードを着て2メートルぐらいの目の高さで物を言う人かと思っていたが、どちらかと言えば『ごめんくさい、こりゃまた臭い。そうかい、そうかい、瀬戸内海』って言いそうな感じの人だった。

コーヒーを注文して、会話が始まる。

当然音楽の話しにもなったが、若い頃バンドに誘って失敗した言葉の通じない宇宙人のようなクラシックピアニストとは全然違う。

普通に会話が出来るし、私の知らない芸大の裏話などはとても興味深いものだったし、漫画やラブホの話まで平気でしてくれる。

そしてサックスを手に取り、演奏が始まった。

 

。。。さすがだ。

 

音程の正確さ、音色の美しさ、フレーズの切れ味、どれも素晴らしい。

でも、ただそれだけなら知らないクラシックの曲の良さも分からないままで拍手をするところだったが、筒井君はひと味違う。

物凄い早吹きを披露してくれたり、聞いた事も無い弦楽器のような音色を出して津軽三味線のフレーズを吹いてくれたり、普通アルトサックスで出せないだろうっていうような高音で吹いてくれたり。。。

それもソプラノもアルトも次から次へとジャンジャン吹きまくる。

これって昔、私の周りにいっぱいいた腕自慢のギター小僧やベース小僧といっしょだ。

『ねえねえ、ヴァン・ヘイレンの新しいソロをコピーしたんだけど、これすっごいでしょ』とか

『マーカスの音色ってこうやって出すんだよ、知ってた?』みたいなノリだ。

 

。。。芸人魂。

 

音楽家は上手いだけじゃ人を引き付ける事は難しい。

専門的な知識が無くても心を捉え楽しませる技。

それも、ただのオーバーアクションではなく、ちゃんとした技術に裏打ちされたものがあって、初めて人はその演奏に感動するのだと思う。

来月、4月30日のシークレフ3周年記念パーティーにはラ・フォル・ジュルネ金沢の直前にもかかわらずサックスを持って来て、一緒に演奏してくれる。

来てくれる事に心から感謝だし、今からとても楽しみだ。

最近なかなか時間が取れなくて、ゆっくりお酒を飲むことも出来なかったが、これからもよろしくお願いします

そして、その前にはこんなリサイタルもある。

リサイタル

皆さん、お時間あれば是非。

 

 

 

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